人それぞれ年代や環境によって様々な経験をして、独自の視点を持つようになります。
他人の人生を知るのもなかなか面白いことです。
今回読了した、大和書房から出版された「人生を肴にほろ酔い百話」では居酒屋探訪家として知られる太田和彦さんのエッセイ集です。
エッセイ集を読んだのは恐らく初めてだと思います。
太田さんは資生堂宣伝部で広告デザインを担当するデザイナーとして活躍されて今では居酒屋探訪家として全国の居酒屋の魅力をBSのテレビ番組で紹介されています。
資生堂を退職されて独立されてからもデザイナーとして活躍される傍ら副業のような形で居酒屋や日本酒の魅力を紹介していくつもりが、今やそちらの方が本業になってしまったと綴られています。
太田さんはお酒にしても旅にしても色々と作法がある方で、ご自身のポリシーが強くあるということが伝わってきます。
そこが太田さんの魅力だと感じます。
太田さんの幼少期から出版された七十七歳になられるまでのことが綴られており喫煙されていた時のタバコの銘柄まで紹介されています。
日本酒の専門家という印象がありお酒との付き合い方には長けていると思いましたが、若い頃はお酒での失敗談も数多く、意外に感じました。
旅や芸術や古典芸能などの文化的なことに造詣が深い太田さんの考えや価値観を見ていると自分もそんな教養力のある人に憧れてしまいます。
その方が人生楽しいだろうなと感じます。
太田さんの書籍は何度か読んだことがありいつも楽しませていただいております。
今後も執筆活動を続けていただきたいです。