普段あまり気にしたことがない料理がある、それが油揚げです。
今回読了したタイトルの本に油揚げと書かれていて普段気にすることがないのにも関わらず、気になって購入しました。
勿論タイトルだけで購入を判断したわけではなく、著者が太田和彦さんで以前も太田さんの著書を読んだことがあるので読んでみました。
75歳を迎えられた太田さんの心境や価値観について紹介されていて他の人の価値観や考え方を知れることは面白い体験だと思います。
居酒屋探訪家として知られる太田さんは全国を旅されているので75歳になられてからの旅に対する価値観や旅先で感じたことなどが綴られています。
旅に対する憧れがある私からするととても興味深く読ませていただきました。
デザイナーとして活躍されている太田さんならではの街散策の話など芸術家目線で面白いな感じます。
他には私生活についても綴られていて、新聞好きというところに親近感が湧きました。
新聞の話が好きで私も訪問先の地方紙を読んだり、長時間公共交通機関で移動する場合など売店で新聞を購入して車内で読んだりしています。(今時少ないと思いますが)
本のレビューを見ていると太田さんは朝日新聞、毎日新聞、東京新聞の三紙を読まれているからか少々辛口のレビューもあり、ナルシズムが気にいらないといったレビューがありますが、私はそれがいいのかなと思ったりもしています。
タイトルに油揚げと書かれていますが、油揚げについて紹介されているわけではありませんが、お酒好きで太田さんの著書やテレビ番組などを視聴されている方は太田さんのことについて、知ることができたり年配の方の人生観を見ることができるので面白いのかなと感じます。