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地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

光文社新書の物理学の野望 「万物の理論」をを探し求めて 冨島佑允氏著を読了しました。

自然界で起こる現象にはいまだにその法則を発見できていないことも多々あります。

特に宇宙空間における現象に関してはまだまだ未知の領域が存在しています。

今回読了した、光文社新書の物理学の野望「万物の理論」を探し求めてでは、物理学の歴史を辿りながら自然現象がどのようにして解明されたのかということを知ることができます。

物理学史の初頭の頃は観測機器や実験道具などはないため哲学的観点から自然現象の法則について導き出していました。

古代ギリシャの時代に活躍したアリストテレスといった哲学者が学術研究を担っていたので哲学者の主観で自然現象について語られていました。

実験等を行いデータを収集する現代の科学探究とは異なる哲学中心の手法を天動説と呼ばれていました。

こうした歴史を辿ると各時代にどのような考え方で研究が行われていたのか、当時の人々がどのように自然現象を捉えていたのかということを知ることができるので、とても面白いことだと思います。

その後は望遠鏡など観測機器の誕生によってガリレオの時代から理論中心の考え方である、地動説が有力になっていきます。

万有引力微分積分を発見したことで知られるニュートンの登場によりさらに物理学は発展していきます。

 

アインシュタインやマックスプランクの登場により、量子力学相対性理論といった現在の物理学の礎が出来上がりました。

量子力学というと現代でも量子コンピューターなどよく聞きますので研究が盛んに行われているのだと思います。

この書籍では物理学をテーマにすると数式を使って説明さられることが多いことが特徴ですが、数式などほとんど使用せずなるべくわかりやすい言葉で解説されています。

理工系の書籍は横字で書かれていることが多いのですが、縦字で書かれているので珍しく感じました。

物理学は普段なかなか接する機会があまりないので、物理学の歴史について新書で平易に紹介されている本があることはありがたく感じます。

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