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地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

集英社インターナショナル新書の「光の量子コンピューター」を読了しました。

科学技術の発展が急速に進み益々人々の生活が便利になっていく昨今。

今回読んだ集英社インターナショナル新書の「光の量子コンピューター」ではスーパーコンピューターと同じような、膨大な計算処理を行うコンピュターについて紹介された書籍です。

スーパーコンピューターは以前、旧民主党政権の時の事業仕分けで某議員の発言を巡り注目を浴びたので世間での認知度が上がりました。

量子コンピューターについてはメディアも積極的に報道しているようには見受けられませんが、近年話題になっているテクノロジーです。

関連書籍も多数出版されているので出版物からの情報は受けやすいでしょう。

その量子コンピューターについて長年研究されている東京大学大学院工学系研究科教授の古澤明氏が量子コンピューターについて解説されています。

量子とは大まかに言えば原子や光子や分子といったミクロな物質の単位だそうです。

 

スーパーコンピューターとの違いは計算速度の違いかと思いきやまだまだそこまでの研究成果は出ていないようで、大きな違いは消費電力の違いです。

 

いくら高性能で膨大な情報を計算出来る優れものでも環境に対する負荷が大きいというのでは、省エネの現代にとってはあまり好ましくないですね。

 

この量子コンピューターの原理の説明で非常に重要になってくるのが、量子もつれの現象だそうです。

それによって膨大な量の計算が高速で可能になる希望があるようですが、まだまだ研究途上のようです。

工学系の分野の話なので、数式を活用した説明が行われているかと思いきやそういったことがありません。

しかし専門用語が多いので、素人からすると細部まで理解するのは難しい感じがします。

ですが量子コンピューターの研究の歴史や苦労話や古典的な従来のコンピュター(WindowsOSなど)と量子コンピューターの違いを比較した紹介がされていてい量子コンピューターとはどんなものなのかといったことを知るにはいいのかなと思います。

以前AIの研究について紹介された書籍を読んだことがありますが、AI同様30年以上前から量子コンピューターの研究も行われているということに関心します。

この先の量子コンピューターの技術発展が楽しみです。

 

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