通常数学を教わる時は当然だと思いますが、方程式等の数式の計算方法について学ぶことが多いと思います。
今回読了した中公新書の「物語 数学の歴史正しさへの挑戦」では計算方法というよりも数学史について紹介された書籍です。
私は数学が苦手ではありますが、まったくの無関心ということでもないのでこれまでも苦手を克服するという意味で何冊か数学関連の書籍を読んだことがあります。
しかし100%克服できたわけではありません。
数学の歴史というところに着眼点を置いた書籍は今まで読んだことがなかったので大変興味があり今回読むことにしました。
まず計算するとはどういうことなのかという計算の概念についての解説から始まります。
古代エジプトの時代にまで遡っていきます。
数学の歴史の深さを感じます。
高等数学というと微分積分学などをイメージするのと同時に有名な数学者というとニュートンやリーマンやガロアなどが挙げられると思います。
従って所謂、西洋数学が主体に数学が発展していき多くの人が学んだわけですが、この書籍でも大半が西洋数学の歴史について紹介されていますが、他にも中国や日本の数学史についても紹介されています。
数学者の思考について触れていると論理が重要である数学にも哲学的要素が含まれていることを感じ取ることができます。
なかなか数学の歴史について考える機会がないので数学史に注目してみると数学をまた違った視点から捉えることができて面白いのではないかと思います。