Reading

地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

平凡社新書の「若者の読書離れというウソ」飯田一史氏著を読了しました。

11月になり秋も深まったはずですが、2023年の秋はまだまだ暑い日が続いておりますが、文化の日もあり読書について考えるきっかけになる時期ではないだろうかと感じる今日この頃に最適な本を読了しました。

若年層の特に中高生を中心にスポットを当て、読書に関するテーマで最近の若い世代はどのような読書ライフを送っているのかを紹介した内容の書籍です。

マスメディア等を中心にインターネットやSNSなどの普及による印象なのかもしれませんが、最近の若者は読書をしないという論調が定着されておりますが、実際はどうなのかということが様々な統計データを紹介しながら世間の印象と実情を比較しています。

1980年代後半から1990年代までは若い世代を中心に読書離れが進んでいましたが、2000年代以降改善されて読書をする中高生が増加しました。

読書離れが進むことにより中高生の読解力の低下が懸念されるようになり、これを受け文部科学省が義務教育を中心に朝読書の時間を設ける施策を行なったことにより小中学生の読書習慣が身につき不読率は減少傾向になりました。

しかし昔のイメージが払拭されていない関係で長らく若者の読書離れが騒がれ続けています。

前半部分は中高生である所謂Z世代の読書の実態について統計データを用いて紹介され世間のバイアスがある見方によって本を読む若者がいないという印象があるだけということがわかります。

その後はそのZ世代がどんな内容の本を読んでいるのかということが紹介されています。

大人が読んで欲しいと思う本と子供が実際に読みたいという本が異なるので、そういったことからも若者に対する不必要な批判が行われてしまっているようです。

しかし若い世代がどのような内容の本を読んでいるのかということを把握することはとても有意義なことなのではないかと感じます。

この本は大人の世代と若者のZ世代との間にできてしまった乖離を埋めるために有用な書籍だと思います。

世代問わず書籍をはじめ活字を読むことを習慣にすることはとても大事なことではないかと感じます。

私も中学生で朝読書をするようになってから本を読むようになりそこから様々なことに対して興味や関心の幅が広がってきたと感じます。

内容やテーマに関係なく活字を読む時間があると心身共にリフレッシュができたり物事の捉え方が変わってきたりと効能は多いかと思います。

f:id:Leading:20231105134655j:image