経済学関連の書籍は何度か読んだことがありますが、国際経済学に特化した書籍は今回が初めてです。
経済学なかでも国際経済学の分野はとても興味があったので、読んでみました。
国際経済学では貿易や外国為替などのグローバルな経済活動を分析していく分野だと思います。
この書籍では、主に貿易に関する話が紹介されております。
それぞれの国には必ず産業がありそれを自国だけに留めずに海外に広く供給していくことにより製品の価値を高めたり、或いはその製品を生産したくても出来ない国に供給することが出来るといったことなどメリットは多々あると思います。
その際に細かな規定やシステムを設定しておく必要があります。
貿易を行うことにより各国の資源や技術の部分で生産したくても出来ない製品やサービスがあるのでそれを可能な国から供給してもらう事は非常にメリットになり貿易を行う強みになると思いますが、一方で自国でも既に生産が可能な製品でも広く海外から輸入を行うケースもあります。
そうなると自国の産業に負の影響を与えかねないことになります。
そういう時にデメリットが発生しないように関税の制度を導入したりして対策が行われます。
貿易を行う上での制度の取り決め方法など最近経済ニュースでよく聞く政府が行う経済連携協定の仕組みや関税の話などを数式やグラフを用いながら、理路整然と詳細に説明がされているのが特徴です。
学術的視点での解説ですので、専門用語などが多く(勿論解説もありますが)少々小難しい印象は受けますが貿易で発生する現象を事細かく一個一個詳細に紹介されているので、どのようにして製品が世界中で取引されているのかといったことを理論的に知りたい方にはオススメ致します。
国際経済学といった分野は他にも貿易だけではなく外国為替といった所謂「国際金融論」の話もあるので、私はその国際金融論の分野にも興味がありますので、また機会があったら国際金融論の書籍も読んでみたいと思います。