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地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

中央大学出版部の「高校生からの商学入門」を読了しました。

昔、社会科学に興味があり社会科学系のテーマの書籍をよく読んだりしましたが、その時に商学部と経済学部の違いとは何なのか疑問に感じたことがありました。

そこでネットショッピングを見ていたところ今回読了した、「高校生からの商学入門」というタイトルの書籍を発見して、読んでみることにしました。

 

この本は中央大学商学部の教授陣が進路選択をしている高校生にわかりやすく商学とは何か商学部で何を学んで研究を行うのかということを解説した内容です。

読者対象は高校生に限らず社会人が読んでも楽しめるようになっています。

また高校生向けというコンセプトなので平易に解説されていて読みやすいと思います。

商学部と経済学部における研究分野はとても密接になっているので似たような印象を受けやすいと思いますが、個人的な見解としては経済学部では国の経済政策や貿易などマクロな視点で経済を分析するイメージがあり、商学部では個人が関わるマーケットや企業経営に関わることなどミクロな視点で経済学部より個人の生活に近い領域を研究している印象があります。

 

商学部も経済学部も多少視点が異なるかもしれませんが、経済学を取り扱う研究を行っていることは共通していると思います。

中央大学商学部では経営学科、会計学科、商業貿易学科、金融学科から構成されており、各分野の教授が日常の場面を例に挙げながら一つの商品の開発に至るまでのメーカー企業の戦略やお店を経営するにはどうしたら良いのかといったことや物流の仕組みを挙げながら貿易の成り立ちについて紹介されたり企業経営に非常に大事とされている会計や決算資料の読み方についての解説がされていて世代問わず必要な情報が基礎レベルで学ぶことができます。

ある一定の学問について書籍で読もうとするとかなり分厚い上級者向けではないのかと思われるような書籍が多く入門として読むにはハードルが高いような気がしますが、高校生を対象に作られた内容なので入門としては読みやすく気軽に触れることができる書籍だと思います。

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