2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一が創設に関わった大学といえば多数あると思いますが、その中の一つである一橋大学経済学部の教授陣が執筆した経済学の入門書を最近読み終えました。
有斐閣出版の「教養としての経済学」というタイトルの書籍で、主なターゲット読者は大学受験を控える高校生や経済学部の新入生だと思います。
ミクロ経済学やマクロ経済学といったベーシックな経済学の解説もありますので、経済学に関心のある社会人にもオススメできる作品だと思います。
ニュースで報道されている身近な経済情勢のメカニズムなど解説しながら経済学を学ぶ意義が説かれていて尚且つ、マルクスやアダム.スミスなどの古典経済学のことなど経済学の分野を網羅的に紹介されているので入門書としては、参考になると思います。
また経済学は日本では文系というカテゴリーに属しますが、数学や統計学など理系的な要素も含まれている学問でもあります。
従ってなぜ数学や統計学が必要なのかというようなことも解説されています。
数学の概要の解説を読んでいると数学の面白さや大切さが理解できると思いますので、そういった意味では数学嫌いな方にもオススメできる書籍だと個人的には感じます。
また大学カリキュラムには外国語を選択しなければなりませんがこちらの書籍では中国語と英語を学ぶことの意義やら楽しさについても紹介されています。
中国は経済成長が著しいので中国語を学ぶことのメリットに関する話は経済学部らしさを感じます。
一橋大学というと社会科学系の学部しかない大学で歴史も古く入学難易度もかなり高い大学だと思います。
社会科学に長年関心を持ってきたので一橋大学の教授陣が執筆されたこの作品をぜひ読みたいと思って今回読んでみました。
高校生や新入生をターゲットにしているのでオープンキャンパスやガイダンスに参加してるような感覚になると思いますが、ミクロ経済学やマクロ経済学などコアな経済学の解説や経済史や古典経済学など幅広く経済学を網羅して解説されているので学生だけでなく経済学に関心のある社会人にもおすすめできる作品だと思います。
ソフトカバー形式なので入門書としては読み応えがあると思います。