少しでも社会科学や特定の学問に興味がある方は大学でどのような研究や勉強をしているのか気になると思います。
そこで「新書で大学の教養科目をモノにする政治学」というタイトルの本が妙に気になり読んでみました。
こちらの書籍はもともと公務員試験や司法試験の政治学分野の対策本として出版された経緯のある書籍だそうで、大学の政治学を把握する目的とは少々趣旨が異なるのかもしれませんが、政治学を学びたい方には良書だと思います。
全体的に政治学の歴史を辿っていく内容になっております。
主にイギリスやアメリカの政治制度の歴史を中心に解説しながら、政治哲学や近現代の日本の政治制度についても紹介されています。
特定の政治思想に基づいて話が進めれれているわけではないので、政治に関する話でよくある癖の強い話はないと思います。
また著者がおすすめする政治学の書籍の紹介もあり、政治学の理解を深める際の参考になると思います。
出版された当初は公務員試験対策の参考書として読まれていたようですが、試験内容が良いのかよくわかりませんが、政治学を理解するには最適な本として新書化されて広く流通されるようになり政治学に触れやすくなったのは良いことだと思います。