先生などと周囲から呼ばれる職業が多々あり、医師や教員など必ず一度は関わったことがあると思います。
そういう職業についている方は結構個性的なクセの強い方が多いという印象を受けます。
今回読了した、「国会議員裏物語」ではこちらも「センセイ」などと周囲から持ち上げられる存在である国会議員にスポットを当てている書籍です。
著者は長年国会議員の政策秘書を勤めた方で、日頃議員と共に政治活動に従事されているので公にでない国会議員の本性を目撃することが多かったようなので、その部分を書籍にまとめられています。
政治家というと昔からあまりいいイメージはありませんでしたが、この本を読んで尚更負のイメージが強まりました。
これでもかというぐらいに権力や欲望に塗れた人種はなかなかいないだろうと感じます。
お金と票集めには手段を選ばないところがあり法に触れることもやってのけてしまうこともあり、刑務所の塀の上を歩いている状態です。
そして何か問題が生じると秘書が責任を取らされてしまうわけですからたまったもんじゃありません。
昨今話題の宗教と政治の問題についても紹介されています。
随分昔から政治と宗教の関係性には問題があり、一人の国会議員が複数の宗教団体の信者になり、選挙活動や資金の支援を受けいている実例もあるようです。
また著者が政策秘書経験者ということもあり、国会の制度や予算委員会等の会議の場での質問の手順や段取りなどの紹介もされていて国会議員の仕事についても知ることができます。
政治家の負の部分がクローズアップされていましたが、国会議員が政治活動を行う上での苦労話も紹介されていて国会議員の切ない部分にも触れられています。
読んでいると益々政治不信が深まりそうですが、国会の制度などを把握した上で政治家の素顔を見ることができるので、大変面白かったです。
また負の部分しか紹介されていませんが、真面目に政治活動をやっていらっしゃる議員さんも多くいると思いますので頑張っていただきたいです。