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地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

PHP新書の「AIの壁」養老孟司氏著を読了しました。

イノベーション(技術革新)は予想もつかない速度で、発展することがよくあり日常の中で実感することもあります。

その技術について関わりのある関係者なら予測はできると思いますが、あまり関与していない一般人にはなかなか予測できないことが多いと思います。

今や日常生活になくてはならない存在になっている、スマートフォンなども10数年前までは携帯電話が進化して外出先でとごでもいつでもインターネットを利用することができるようになるとは思ってもいませんでした。

今やインターネットだけではなくショッピングや、公共交通機関を利用する場合の決済やスケジュール管理など日常のありとあらゆることがスマホ一台で、完結するようになりました。

それによって、便利で尚且つ効率的に生活ができるようになった部分がある一方で、様々な弊害もあるのもご承知の通りです。

今回読了したPHP新書の「AIの壁」では、解剖学者の養老孟司さんが将棋プロ棋士羽生善治さんやAIが導入されることにより経済活動にどのような影響があるのかを研究されている、経済学者の井上智洋さんやAIが人間の感性を持つことができるのかどうなのか?ということを考える哲学者の岡本裕一郎さんやわからないことを自ら進んで考えていくことの重要性を説いている数学者の新井紀子さんといった様々な専門家と養老さんが対談する形式で構成されている内容です。

私が他に読んだAIに関する書籍には、AIの研究は半世紀近く前から行われていました。

周期的に研究が加熱したり下火になったりと繰り返してきたようですが、また最近AIの研究が加熱してきました。

データを積みかせねることでできることを増やしていくというAIの特性に繋がるかもしれませんが、昔よりも研究データが増えてきたからなのか自動車の自動運転技術などAIが関与する分野が徐々に広がってきているように感じます。

段々と一過性で終了する兆しも薄くなってきたように感じるので、AIが社会に導入されるとどのような影響があるのか議論されるようになったと思われます。

養老さん独自の視点と各分野の専門家の視点でAI技術について議論を読んでいると今後の研究の発展度合いなどで多少変化はあるかもしれませんし、懸念はあらゆる技術でつきまとうことではありますが人間の感性を大事にしながらAIに依存するのではなく共存を意識して過ごしいけるように議論や法整備などが必要なんでしょう。

 

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