世代によって情報収集するツールは違ってくるのだと思います。
テレビや新聞を中心に情報を得る世代もいればインターネットで情報収集する世代もいると思います。
長年、新聞などの紙媒体で情報収集するのが当たり前だったと思いますが、インターネットの誕生によりメディアの多様化が急速に進んできました。
最近では、スマートフォンやタブレット端末の登場によりインターネットがパソコン主流で使われていた時代と比べてもより一層メディア環境の変化が激しいと感じます。
メディアという言葉自体、最近頻繁に耳にするようになりましたが昔はマスコミという言葉が主流だったと思います。
それほどインターネットの登場により情報を得る手段や、逆に情報を発信する環境が急速に変化しているのだと思います。
オールドメディアなどと言われる新聞社や放送局などは今後の自社のあり方について考えなければならなくなってきました。
今回読了した「2050年のメディア」ではこれまでのメディアの歴史を振り返りながら今後のあり方について考えていくきっかけになる書籍です。
紙媒体である新聞社の読売新聞社や日本経済新聞社の電子版の取り組みと日本のインターネットメディアのパイオニア的存在のYahooの取り組みを中心に紹介されています。
読んでいると読売新聞社の社内情勢がほとんどなので、本のタイトルを忘れてしまいそうになったことが何度かありましたが、著者が慶應義塾大学や上智大学で行なっている講座名が2050年のメディアということなので、書籍のタイトルになったそうです。
その社内情勢の中で今、変化し続けるメディア環境にどう対応しているかということについて知ることができます。
日本の既存メディアは長年日刊新聞法などで業界内での競争はありましたが、資本関係であまり外部の介入がなく海外と比較すると特殊な環境でした。
非常に閉鎖的である文化の既存メディアこれから先も存続し続けることができるか経営陣の手腕が試されているのだと思います。
情報の発信者が本職のジャーナリストに限らず一般人が気軽にSNSやインターネットを通じて行えるようになった昨今ですが、色々と政治思想の部分で批判される新聞社をはじめとした既存メディアが、今まで築き上げてきた取材力は今後も重要になっていくのではないかと思います。