インターネットやSNSが普及した昨今ですが、それでもオールドメディアと言われる新聞社やテレビ局の報道には依然として影響力があると思われます。
そこに勤める記者が企業の活動について報道する場合広報部が窓口となり、自社製品の紹介や不祥事が発生した際の会見などを通して社会に発表する必要があります。
今回読了した株式会社宣伝会議出版の「メディアを動かす広報術」では元日本経済新聞社の記者である著者が記者の視点から広報部員が記者とどのように付き合えば上手く自社のことについて世間に発表してもらえるかについて紹介された書籍です。
新聞記者というと個人的には情報提供するとなんでも食いつくイメージがありますが、実際のところ記者にも時間の制約や紙面の制約
また読者や視聴者の反応など様々な制約があるので、企業側が報じてもらいたくても不可能な場合があります。
そこで記者経験のある著者が上手く報じてもらえるようにプレスリリースの書き方から記者の性質を踏まえてどのように付き合っていけば良いかが解説されています。
広報に関する仕事をしているビジネスパーソン向けの書籍ですが、広報の仕事とは関係ない方でも新聞記者に興味があったり、企業がどのようにして自社のことをメディアを通して世間に発表されているのかそのプロセスについて知ることができるので広報に携わったことがない方でも充分参考になる情報が盛りだくさんではないかと感じます。
個人的には新聞社ごとの記者の性質について解説されたところは面白かったです。
新型コロナウイルス感染症を機に多くの業界で働き方や生活様式の変化が求められています。
報道機関もリモート取材など従来の取材手法とは異なる新しい様式が定着するようになり、今後の広報のあり方についても紹介されています。