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地方在住の読書好きで主に通勤電車内で読書をしております読んだ本の内容を整理するためにブログを開設いたしました。 新書を中心に気になるテーマの書籍を読みながら読書Lifeを過ごせたらと思います。

小学館新書の「リーゼント刑事42年間の警察人生全記録」秋山博康氏著を読了しました。

最近は職業人の伝記などを読む機会が多いです。

今回読了した、小学館新書の「リーゼント刑事42年間の警察人生全記録」も元警察官だった著者がご自身の経験談を基に警察官の苦労話や仕事内容を説いた書籍です。

 

著者の秋山氏は42年間徳島県警で、警察官として長年刑事をされてきた方です。

警察24時などの特番に出演されているので有名な元刑事だと思います。

2021年の3月で徳島県警を定年退職されてからは、YouTubeやメディア出演を含めてこれまで培ってこられた経験を踏まえて犯罪ジャーナリストとして、活躍されています。

2001年に徳島淡路父子放火殺人事件を担当されていて、犯人を追う傍ら「おい小池」という指名手配ポスターを全国に浸透させた刑事でもあります。

その秋山氏の刑事人生を綴った作品を今回読了しました。

警察官の伝記を読んだのは今回が初めてで、警察官の仕事内容をあまり把握していなくても過酷な職業というのはイメージしていましたが、予想以上に苦労の絶えない職業ということを実感しました。

 

警察学校を卒業してから交番勤務と機動隊の勤務を得て念願の刑事に就任されています。

警察学校は非常に過酷なところで同期のうち何人かは脱落してしまう程の厳しい場所だそうです。

事件現場はさらに過酷ということなのだと思います。

刑事になるには、上司や管理職などからの推薦が必要で休日も返上して実績を積み上げて、刑事になられています。

 

著者のトレードマークでもある、リーゼントヘアーから暴力団と間違われることが度々あったようです。

刑事は捜査の際に情報のネットワークも重要で、関わったことのある暴走族の少年から事件に関わる情報を収集していたこともあるようです。

非行に走る少年は一見すると近寄り難い存在ではあるものの心を開くととても親身に協力的になってくれるという一面があるというエピソードは印象に残っています。

また非行少年に更生してもらう為の取り組みにも熱心でいらっしゃることが伝わってきます。

過酷なエピソードが紹介されている一方で、笑えてしまうエピソードも豊富で警察官は日々様々なことに想いを巡らせているもんだなと感じます。

 

警視庁に研修で1年間出向された経験があり全国的にも知名度のある日比谷線脱線事故などの捜査も経験されており1年間という短期間ではあったものの濃密な経験だったそうです。

 

そうした経験談を読んでいると警察官の日々の苦労があるので、人々の日常があるのだと感じます。

 

私は仕事は好きじゃないし、この夏の暑さも嫌いですけど自分を少しでも鼓舞する為に過酷な職業をされた方の自伝を読んでみました。

予想以上にのめり込んで読んでしまえる程の書籍です。

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