IT技術の革新は急速に進んでいます。
人間が作っているわけですけれども、恐らく作っている人間の予想を遥かに上回る速度で進化しているのだと思います。
10年ぐらいでスマートフォンやタブレット端末が普及してインターネットへのアクセスが容易になりました。
それまではパソコンからではないとインターネットへのアクセスをする手段はありませんでしたから。
まさか外出先でインターネットを利用できるなんて10数年前まで想像もしていなかったです。
スマートフォンが普及することにより、アプリケーションなども数多く開発されてSNSなども急速に社会で浸透していき新しいコミニケーションツールとなりました。
このSNSが普及することにより現実の世界では接点のない人同士が簡単に交流することができるようになったのもスマートフォンのおかげです。
最新のテクノロジーには大きなメリットがあれば必ずそれに伴うデメリットも生じています。
今回読了した「スマホ脳」ではそんなスマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスの弊害についてスウェーデン人の精神科医が解説した書籍です。
この書籍は、2021年の新書のベストセラーであり世界中で注目された書籍です。
それだけスマホをはじめとしたデジタルデバイスにどれだけ人間が影響を受けているのかが注目されていることの表れなのかもしれません。
著者が精神科医ということもあり心理学や精神医学や人類の歴史をベースにスマートフォンが人間の脳にどんな影響を当てえるかについて、様々なデータや実験結果などを用いながら解説されています。
スマートフォンには悪影響があるからといって現代社会でスマホを使わずに生活していくことは出来ないのですし、スマホはあるべきといっても過言ではないのかもしれません。
しかし依存してしまうとスマホの本来の役割から逸脱してしまい本末転倒になってしまいますので、上手な付き合い方を身に付けなくてはなりません。
この書籍は悪影響の部分を紹介しつつ、上手なスマートフォンとの付き合い方も紹介されています。
ながら歩きをしている人をよく街で見かけますが、それはもう既にテクノロジーに飲み込まれてしまっているバロメーターだと思いますので、この「スマホ脳」を読むことによりスマートフォンとの距離感を考えるきっかけになると思います。
スマートフォンだけにスマートに使いこなせないとスマホの恩恵を受けられないでしょう。
私はスマホやタブレット端末をよく使いますが、本や新聞は紙で読んでアナログとデジタルの使い分けをするように心がけています。
「スマホ脳」読んでから以前よりもスマホとの距離感が広がったような気がします。