近年ビックデータ言われるほど様々な情報が溢れるようになってきました。
AI(人工知能)もその様々なデータをもとに物事を分析し判断出来るようになり進化してきました。
その他にもマーケティングの分析などに活用することができるなどのメリットもあります。
その一方でビックデータから得られた個人情報や個人を特定できる情報を当事者から同意を得ずに第三者に無断で提供されてしまう事件も多々発生しています。
そんな複雑な情報化社会のなかでデータを科学的に分析する学問が近年注目を集めています。
今回読ませていただいた岩波新書の、「データサイエンス入門」の著者である竹村彰通氏は滋賀大学データサイエンス学部創設に尽力された方です。
また統計学の専門家ということもあり厚生労働省の毎月勤労統計の不正問題でNHKから取材を受けていらっしゃいます。
著者の専門分野が統計学であるため統計学をベースにデータとは何かデータの構造の解説が行われています。
またコンピューターやインターネットの歴史や、著者の専門分野でもある統計学の歴史や国勢調査など国の統計の歴史や概要も紹介されていて統計学の入門書といった印象を受けます。
今後データが溢れる中において科学的なデータ分析を行うデータサイエンティストの人材育成が急がれます。
当たり前だと思いますが、データには個人情報も含まれているのでデータを扱う上での倫理的課題などのリスクマネジメントも重要なってきます。
データサイエンスは今後これまで以上に発展していく分野だと思います。
日常でデータと接する機会が多い現代でデータについて考えてみることは大事なことだと思いますのでその入門となる岩波新書の「データサイエンス入門」はオススメです。