インターネットの通信環境の整備やデバイスの多様化により、情報を提供するメディアもここ数年急激に増加しています。
若い世代を中心に情報収集するメディアを既存メディアであるテレビや新聞からインターネットやSNSにシフトしている傾向が強くあらわれています。
新聞の購読者が減少している昨今に新聞社の現状や今後の展望についてい説いた書籍、新潮新書「新聞社崩壊」を読ませていただきました。
著者は朝日新聞社の販売部門で長年、新聞の販売に携わったた経験から新聞社の体質や今後のビジョン新聞のあり方について説いています。
主要全国紙や全国の地方紙の企業データから売り上などの統計が紹介され、それを基にランク付けされていたのは面白っかったです。
また北海道の廃刊となった地方紙を例にあげて新聞社の独特な体質について紹介されています。
新聞離れが進んだ現代において今、ビジネスモデルの変革が新聞業界には求められています。
新聞社は全国紙でも上場していない企業が多いので、なかなか外部の視点が入りにくい閉塞的な組織になっている傾向がありそこを打破しなければいけない時期に来ているのだろうと感じます。
以前にも新聞社について取り上げた新潮新書の「新聞社破綻したビジネスモデル」を読んだことがありそこでも触れていましたが、夕刊の廃止などコンパクトにし新聞の形式を時代やユーザーの需要にあったモデルに変えて、それに合わせて料金も改訂していかなければユーザーがより一層減少していくわけです。
新聞は新書2冊分の文字数であり情報量が多いのですが、現代人は新聞をそこまで時間をかけて読むことが難しいという事情を新聞社が把握する必要があるのでしょう。
新聞社もユーザーの傾向などマーケット調査や分析が必要なのでしょう。
そうした現在新聞業界に欠けている部分や問題点などを長年販売部門で培った経験から新聞業界の今後のあり方や新聞業界の歴史など、業界について学べていい勉強になります。