明治期に私塾の創設をはじめとして多数の教育研究機関の設立の携わった教育者 啓蒙思想家である
福澤諭吉氏の著書である学問のすすめを書店で見かけて有名な本んだからとつい購入してしまいました。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」は有名なフレーズで実際の社会は身分や貧富の差が生じてしまっている。
その差は学問をやったかやらないかである、学問と言っても和歌や詩といった難しいことを勉強する必要がなく現代で表すところの語学や経済学や工学などを勉強して社会に生かしなさいと実学精神を勧めています。
また、ただ勉強して労働し生計を立て生活をしてくのは他の生き物でも出来ることだから人間らしさ
を大事だという話が個人的には印象に残っています。
個人の役割や政府の役割り国民が政治に関心を持つ重要性なども紹介されていていつの時代に読んでも為になる自己啓発本だと思います。
明治期に出版された書籍ですが明治大学の齋藤孝教授が現代語訳されていて尚且つ最後に解説として要点がまとめられているので読んでいる途中で難しく感じても話の内容を整理できると思います。
激動の近代で人材育成の基盤になる教育機関、研究機関を数多く創設した人物が執筆された学問のすすめという書籍は学生だけでなく幅広い世代が読んでも為になる良い書だと思います。