昨年の年末だろうか日経電子版で、年末年始オススメの読書本の中に今回読ませて頂いた「ミクロ経済学入門の入門」があったその後一年近く経って書店で発見して購入させて頂いた。
経済学に関するテーマの書籍は何度か読んだ事があるがコアな経済学の入門書は今回が初めてである。
入門の入門とタイトルでも表されている通りガチガチの高等数学を使わずに、解説されていてグラフ等を用いながら時折ユニークな文章で解説されているので読みやすい書籍だと感じる。
第1章では無差別曲線 ひとの好みを図に描く
第2章では予算線と最適化 何が買えて何を選ぶのか
第3章では需要曲線 いくらなら、いくつ買うのか
第4章では供給曲線 いくらなら、いくつ作るのか
第5章では市場均衡 市場で価格はどう決まるのか
第6章では外部性 他人が与える迷惑や利益
第7章では独占と寡占 さまざまな種類の市場
第8章ではリスクと保険 確実性と不確実性
第9章では公共財 なぜみんなに大事なものは、いつも足りないのか
第10章では再分配 格差と貧困をどう測るか
という流れで話が進んでいく。
ミクロ経済学という性質上、個人との関わりが深い市場で人々がどのような消費行動をしているのかという所を分析された分野などで日常の場面に例えながら解説されていて理解しやすいと感じる。
入門の入門との事などでこの一冊でミクロ経済学をマスターしたことにはならないが最後の章で深く学びたい方向けの書籍も紹介されているので参考になるでしょう。
学術分野を扱った書籍だが、ページ数も少なく新書ということもあり移動中などに気軽に読める作品だと感じる。
社会科学に関心があるがいきなり学術書などを読むにはちょっという方にはオススメです。