社会学というとマスメディアへの就職を希望する学生が、専攻する学問というイメージがあるかもしれないが勿論、メディア社会学というマスメディアを研究対象にする領域の話もある。
今回読ませていただいた作品は、社会学者の古市憲寿氏が日本を代表する12人の社会学者と対談する形式で、社会学とは何かというテーマで話が進んでいく。
社会学では、他の政治学、経済学、法学等の社会科学ではアプローチ出来ない社会現象を分析していく話なので、非常に抽象的な印象を受けてしまう事があるかもしれない。
また取り扱う話が多岐にわたるのでそこもまた抽象的な印象を受けてしまう要因なのかもしれない、古市氏と対談した社会学者も社会学とは何かと質問されても悩む方が多いようだ。
しかしこの作品では、教育社会学 家族社会学 計量社会学など各社会学者の重鎮が、それぞれの分野を分かりやすく解説されているので、社会学に興味があれば入門書として読んでみるのが良いかもしれない。