今回読ませていただいた本は非常に面白く尚且つマニアックな本という印象だ。
三大メガバンクである三菱東京UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行 について解説された書籍である。
メガバンクは現在の形になるまで様々な銀行が合併して成立した為、非常に複雑で同じ行内でも派閥争いが、ありそして良くも悪くも旧行の特徴が反映されている。
そんな複雑な三行の内部事情や創業からの歴史などを簡潔に解説されているので読みやすい。
三行が力を入れている事業の特徴が比較されていたり銀行の組織構造の特徴の説明や新人研修の内容など三行ともに同じ銀行業であるものの多少違いがあるということがよくわかる。
また銀行についての説明だけではなく全国銀行協会などの団体についての説明や三行の頭取が務める経済団体などの紹介などの硬派な話や各行の赤 緑 青といったイメージカラーの紹介や行員の福利厚生
窓口業務の行員の制服の話やイメージキャラクター話などソフトな話も盛り込まれている。
数年前に流行った池井戸潤氏の作品である「半沢直樹」にもあるように入行後熾烈な出世競争があるという話も実際にメガバンクに勤めていた著者だがら故に具体的に説明がなされていた。
内容の構成は以下のようになっている。
第1章 こんなにすごい!三大銀行の影響力
ここでは、三行の組織体制や力を入れている事業分野の話。
第2章 吸収、 合併!熾烈な再編史
ここで 各行の創業からの歴史や発足当初の事業内容の紹介など
第3章 徹底比較!三大銀行
ここで三行の社風やシンボルマークの意味やタレント、 キャラクター、マスコットの起用の狙い
行員のキャリアマップや福利厚生の比較。
以上のような話で流れていく。
普段の日常の中で接していてもハードな部分からではわかりにく所もある銀行の内部事情を平易に解説されているので、難しく捉えずに読むことが出来るのでオススメです。