平成の世も終わりを告げようとしているなかで、天皇や皇室について触れた書籍を読んでみたい一心で購入した本が今回読ませていただた(「NHKスペシャル」取材班 日本人と象徴天皇)である。
タイトルをを見ると保守思想を持たれている方が読まれそうな印象を受ける。
2016年(平成28年)7月13日にNHK社会部のスクープ報道がきっかけで今上天皇の生前退位が明らかになり皇室がクローズアップされるようになる、そしてドキュメンタリーの王道であるNHKスペシャルで放送された内容が書籍化されたのが今回の作品である。
主に終戦後の昭和天皇と今上天皇の違いや、戦後社会が激変するなかGHQによる日本国憲法制定により皇室のあり方が大きく変わるなかで皇室と国民との距離がどのようにして近づいていったのか。
そして国民の天皇対する考え方の変化などを皇室の専門家の解説を交えながら紹介された作品となっている。
第1章 象徴天皇はこうして生まれた
第2章 国民との距離を縮めた戦後巡幸
第4章 新時代の象徴 皇太子のデビュー
第5章 冷戦 安全保障 そし沖縄
第6章 戦争の記憶を背負い続けて
第7章 そして続く 象徴の模索
このような流れで話が進んでいく。
天皇や皇室ついて考えるきっかけが普段あまり無いが、時折関連書籍などを購入して読んでみるのもいいかもしれない。